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【介護の転職】訪問入浴介護とは?

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看護師の働く職場は病院以外にも多種多様にあります。介護の現場もそのうちのひとつです。介護サービスには居宅介護と施設介護がありますが、居宅介護の中のひとつに訪問入浴介護があります。

新人介護士なーこ
今回の記事を書いてくれたのはキャリア7年の看護師のオリーブさんだよ。訪問介護入浴に興味のある人にはとても為になると思うから参考にしてみてね。

訪問入浴介護とは?

病気や障害などで入浴が困難な方のご自宅に訪問し、入浴介助をする介護サービスです。

浴槽が設備されている専用の車で訪問し、ご自宅の中に浴槽を設置して入浴介助をします。

訪問するスタッフは、看護職員1名と介護職員2名の合計3名です。ただし介護予防訪問入浴介護の場合は、看護職員1名と介護職員1名の合計2名でも可能です。

新人介護士なーこ
専用の浴槽が整備されている車で訪問するんだね。凄いなぁ。
介護転職エージェント湊
訪問入浴介護の浴槽は入浴介助専用の設計になっているんだよ。利用者のご家族だけで自宅の浴槽に入れるのはとても大変だし、万が一があったら大変だからね。
新人介護士なーこ
専門のプロの人に助けてもらえれば、利用者さんも家族の人も安心できるね。

訪問入浴介護の目的・効果とは?

清潔を保つ

寝たきりの方が清潔を保つ方法には清拭や足浴などがありますが、汚れを落としきれなかったり、部分的だったりします。訪問入浴介護では全身お風呂に浸かれるため、隅々まで清潔にできます。

血行を良くする

関節や筋肉の動きがスムーズになることや、免疫力向上が期待できます。また、寝たきりの方に起こりやすい疾患のひとつに褥瘡があります。褥瘡の原因の一つが血行不良です。定期的に入浴することで、褥瘡予防が期待できます。

リラックスできる

入浴後の爽快感は、皆さん感じたことがあると思います。特に寝たきりの方は毎日入浴できない方がほとんどなので、爽快感はより一層感じられるでしょう。訪問入浴を心待ちにしている方や「ありがとう」と感謝してくださる方に、筆者は何度もお会いしてきました。

新人介護士なーこ
普段当たり前のように入浴しているけど、全身入浴が清潔にも健康にもとても良い影響をあたえているんだね。
介護転職エージェント湊
実際に入院などをした人はわかると思うけど、入浴ができないのは想像以上に辛いことだよ。身体が痒くなったり不快感もあるし、臭いだって気になってしまうから気持ち的にも沈んでしまうからね。
新人介護士なーこ
疲れていてもお風呂に入るだけでスッキリしてストレス解消になるもんね。こうしてみると入浴できるって本当にありがたいことなんだなって実感するなぁ。

訪問入浴介護における看護師の役割とは?

利用者の入浴可否の判断

  1. 利用者様は何かしらの疾病や障害を抱えていますが、そのうえで安全に入浴できる体調なのかどうかを判断します。
  2. 事前に主治医から指示が出ている場合があるので確認します。
  3. バイタルサインの測定や全身状態のチェックをし、訪問がない期間に変わったことがなかったか確認します。

重要なのは、ご家族にもお話を伺うことです。利用者様に認知症などの疾病がある場合、正しい情報が得られない可能性があるからです。また、ご家族しか気づけない小さな変化があります。総合的に判断する必要があります。

利用者の入浴後の処置

一番多い処置は軟膏塗布です。かゆみ、発赤、乾燥、白癬(水虫)など皮膚疾患を抱える利用者様は多いです。事前に主治医から処方薬や指示が出ているので、確認しながら処置を行います。また、ご家族から市販の保湿クリームを塗ってほしいと依頼されることも多くあります。

利用者の精神的フォロー

疾病に対する不安や家族への罪悪感など、利用者様は様々な不安を抱えています。少しでも在宅生活が安定して送れるように、話に耳を傾けることは大切です。

また、ご家族にも目を向ける必要があります。安定した在宅生活の鍵は、ご家族が握っているといっても過言ではありません。介護生活が長く続けばストレスもたまってくるでしょう。

普段の様子と違うと感じたら「何かありましたか?休めていますか?」などと声かけできると、ご家族の精神的負担がやわらぐ手助けになります。

他職種との連携

在宅介護では毎日さまざまな職種の人間が利用者様に関わります。そして病院や施設と違ってスタッフが毎日顔をあわせるわけではないため、こまめに連携をとり情報を共有することが重要になります。

訪問入浴介護では衣服を脱いで裸になるため、全身の皮膚状態が観察しやすく細かい変化にも気づきやすいです。電話やファックスなどで医師や訪問看護師に指示を仰いだり、担当者会議で意見交換をしたりすることもあります。

新人介護士なーこ
これだけしっかりとケアしてくれれば利用者さんも家族の人も安心できるね。
介護転職エージェント湊
設備も勿論そうだけど、利用者やご家族の健康面だったり精神的な部分のケアにもしっかりと目を向けているというのがポイントだね。安全面ももちろん大事だけど、こういった気遣いがあるだけで利用者もご家族も気持ちが大分楽になるんじゃないかな。
新人介護士なーこ
こういった利用者さんへの心遣いはわたしも仕事に取り入れていきたいな。

訪問入浴介護の仕事のやりがいは?

訪問入浴介護は入浴の介助を行うだけと思われる方も多いかもしれませんが、実はもっと奥が深いのです。

様々な疾患の利用者様がいますし、住環境も一人一人違います。入浴介助の流れは同じでも、注意する部分が全く違います。

訪問回数も週に1回や2回の利用者様がほとんどですので、座位を保てていた利用者様が次に訪問した時には寝たきりになってしまったというような状況も珍しくありません。

それに加えて、ご家族から「このように注意してほしい、介助してほしい」と依頼されることもあります。どうしたら安全に入浴できるのか、ご家族も納得できるのかを瞬時にアセスメントし臨機応変に対応できる力が求められます。

新人介護士なーこ
『アセスメント』は、「利用者さんの状況を分析する」ことだよ。介護福祉ではよく使われる言葉で、情報を記録した『アセスメントシート』というものもあるから、これから介護の世界に入る予定の人は覚えておいてね。

このように書くと難しく思われるかもしれませんが、筆者はこれこそが最大のやりがいだと思います。自分の持っている知識や技術を使って、利用者様に合った方法を提供できるのです。そのうえで利用者様やご家族から感謝していただけたら、こんなにうれしいことはありません。

訪問入浴介護は、介護施設や訪問看護に比べるとあまりなじみのないサービスかもしれません。しかし、入浴が心身にもたらす効果は大きいです。

筆者は訪問入浴介護で7年間勤めました。移乗の介助もするので肉体的にハードな面もありますが、病院に比べて利用者様やご家族と密に関われるので楽しく働くことができました。訪問入浴介護の魅力を、ぜひ1人でも多くの方に知ってもらいたいです。

オリーブ
介護の魅力を発信できるよう、読みやすい記事を心がけていきたいと思います。【職歴】一般病棟、訪問入浴介護【職種】看護職員【資格】看護師

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