介護の悩み

介護職員の給料は平均より安い?実際のところ

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仕事をやる上で給与というのはとても気になるものです。

ニュースや新聞など、世間では介護職の給与がとても低いということが連日のように報道されていますが、実際のところの平均給与が気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は介護職の平均給与についてお話します。

介護職の給与の平均について

出典:厚生労働省

厚生労働省の発表によると平成27年9月の介護職員全体の平均給与は287,420円でした。

さらに資格別で見ると以下のようになります。

資格別でみると介護福祉士の給料は資格無しの平均給与と比較して月給に約43,000円もの差があります。

介護職で働くなら早めに資格をとったほうが良い理由

両者は平均勤続年数も約3年ほどの違いがありますが、勤続年数以上に資格の所得差が大きいように感じます。

社会福祉士ケアマネ介護福祉士など福祉全般の資格にいえることですが、受験資格を得るための条件(授業時間数や前提となる資格)や試験自体の難易度が年々あがっています。

例えば、介護福祉士の資格は以前であれば「資格なし」の人でも受験することが出来ましたが、今では「実務者研修」を修了した人でないと受験資格を得ることができなくなりました。

介護福祉士の資格は現在の時点では介護業界で3年以上の実務経験と実務者研修を修了していれば取得が可能で合格率も70%前後で推移しているため、受験資格がある方は早めに取得しておくことをオススメします。

実は介護職の給与は極端に安いわけではない

よく介護職の給与は安すぎるという話しを聞くことがありますが、他の産業と比較して介護職の給与は安いのでしょうか?

実際のところ介護職の給与は他の産業と比較して高いということはありませんが、決して安すぎるというわけでもありません。

平成27年度賃金構造基本統計調査の概要によりますと、以下のような結果になりました。

  • 一般労働者の賃金(男女計・平均年齢42.3歳・勤続12.1年)
    304,000円

介護職員全体(資格あり・資格なし)の方の給与のデータは平均年齢41歳で、こちらのデータは42.3歳なのでかなり近い数値が予想されます。また、こちらのデータは勤続年数が12年と介護職員の平均7年と比較して長いことも特徴です。

無資格の介護職員の場合は資格保有者と比較して給与が低い傾向にありますが、介護福祉士の場合だと平均的な給与と比較しても遜色が無いといえます。むしろ比較対象の一般労働者の勤続年数が12.1年なのに対し、介護福祉士の勤続年数は7.9年と短い期間で昇給することが可能なことがわかります。

月の差額としては16,580円で、これを大きいとみるか小さいとみるかは人それぞれかと思いますが、勤続年数と年齢の比較からすると極端に少ない数値では無いかと感じます。

介護職の給与の上昇率は産業全体より高い

また同年代の前年度と比較したの賃金上昇額でみると以下のようになります。

  • 40歳〜44歳の全産業平均
    約5,800円
  • 介護職員全体(資格あり・資格なし)
    13,170円

これから先も介護職の給与は上がるの?

日頃の報道でも語られているように介護職員の処遇改善がクローズアップされていることもあり、他の産業と比較して上昇率はかなり高い傾向にあります。

また、今後のことですが現状より処遇はまだまだ改善する余地が大きくあり、高齢者の増加による職員の増強が急務になっていることからも、この先さらに賃金が上昇されることも考えられます。

さらに事業所としても有資格者がいることで、運営に大きなメリットがあるので資格に対する評価もあがっていくことでしょう。

今後どうなるかはわかりませんが、現在のところ転職エージェントや求人サイトの案件では資格保有者や研修修了者が評価される傾向が強いです。

なぜ介護職は給与が安いといわれるのか?

「安いと思ったことはない。」「実際にかなり安い。」など感じ方は個人差があり、さまざまな意見があるかと思いますが個人的に「介護職の給与が安い」といわれる理由の1つとして考えているのが「労働内容に対して給与が安い」ということだと感じています。

福祉・介護職は人を相手にする責任の大きい仕事で肉体的にも大変な仕事です。

実際に肉体的に大変な仕事というのは介護職だけではなく、他の産業にもそういった仕事は沢山ありますが、福祉や医療は「人」を相手にする仕事なので精神的な負担も大きいです。

同じ肉体労働でも「物」を持ち上げたり動かすのとは違い、ただ力があればできるというわけでもありません。

利用者さんが思いもよらない動きをしたり、認知症の利用者さんが突然暴れてしまうことなどもありますので十分な知識と技術が必要です。

現場でずっと続けたいという人もいますが、勤続年数や資格などによっては管理業務にまわることが多くなります。

自分がどの業務を担当することになるのかは事業所によっても異なりますので、希望しない人事を強要された場合は転職を考えるのも一つの手段です。

介護職員の給与が上がらない職場の特徴

介護職員の給与の上昇が見込めない職場は以下のような特徴があります。

  • 有資格者なのに手当がつかない、またはかなり安い(例:介護福祉士の資格手当月5,000円など)
  • 希望しない残業が多いうえに残業代が支払われない
  • 契約時の説明と実態が大きくかけ離れている
  • 経営者の親族が突然職員としてやってきて主要なポストに配属された

介護業界は事業所による環境の違いが大きくでる職場なので以上のことに当てはまる職場はかなり注意が必要な職場です。

よく「介護の仕事は何処も一緒」と言われたという方がいますが、実際は事業所によって職員の待遇は大きくことなります。

現在職員として働いている方で「自身の能力や労働に対してこの給与が明らかにおかしい」と感じる場合、その予想は当たっているというケースがほとんどです。

そういった事業所の場合、どれだけ資格をとり何年も勤めてもご自身のキャリアアップに繋がることはありません。

勤続年数は事業所での評価査定にも大きく影響するので、できる限り早めに環境を変えたほうが得策でしょう。

しっかりとした給与の職場を選ぶには

介護業界は働きやすい環境がある一方で、環境が良くない職場が沢山あるのも事実です。

しかし、ご自身が職場が適切な環境をどうかをしっかりと見極めることでこういったトラブルを回避することができます。

この記事を読んでいただいている読者の皆様には世間で言われるような「介護の仕事始めたのに環境悪すぎ…」といった職場を避け、しっかりとした環境と給与の職場でご活躍していただければと思います。

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